HPLとMFCの違いとは?
用途別の選び方ガイド

キッチンカウンター、オフィス家具、店舗什器——これらに使用される化粧板を選ぶ際、「HPL」と「MFC」という2つの選択肢に出会うことがあります。どちらもメラミン樹脂を使用した化粧板ですが、その性能や価格、最適な用途は大きく異なります。

この記事では、HPLとMFCの違いを徹底解説し、プロジェクトの目的・予算・使用環境に応じた最適な選び方をご紹介します。

HPLとMFCの基本を理解する

まずは、HPLとMFCそれぞれの基本的な特徴を押さえましょう。両者は「メラミン化粧板」というカテゴリに属しますが、製造方法と構造が根本的に異なります。

HPL(High Pressure Laminate)とは

HPL(高圧メラミン化粧板)は、メラミン樹脂を含浸させた化粧紙と、フェノール樹脂を含浸させたクラフト紙を何層にも重ね、高温(約150℃)・高圧(約70〜100kg/cm²)でプレスして製造される化粧板です。

HPLの基本スペック:
  • 厚さ:0.6mm〜1.2mm(単体)、最大13mm(コンパクトタイプ)
  • 製造方法:高温・高圧プレス
  • 基材:なし(単体で使用)または合板・MDF等に貼付
  • 表面硬度:非常に高い

HPLは、その製造過程で樹脂が完全に硬化するため、極めて高い耐久性を実現しています。

MFC(Melamine Faced Chipboard)とは

MFC(メラミン化粧ボード)は、パーティクルボードやMDFなどの木質基材の表面に、メラミン樹脂を含浸させた化粧紙を直接圧着して製造される化粧板です。

MFCの基本スペック:
  • 厚さ:板全体で16mm〜25mm程度
  • 製造方法:低圧プレス(基材に直接圧着)
  • 基材:パーティクルボード、MDF
  • 表面硬度:標準的

MFCは、基材と化粧層が一体化した製品として提供されるため、加工の手間が少なく、コストパフォーマンスに優れています

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POINT

HPLとMFCの最大の違いは「製造時の圧力」です。
高圧で製造されるHPLは密度が高く耐久性に優れ、
低圧で製造されるMFCはコスト効率に優れています。

HPLとMFCの性能比較

耐久性・耐摩耗性

HPLは、高圧プレスにより表面が非常に緻密で硬く仕上がります。日常的な使用による傷がつきにくく、長期間にわたって美観を維持できます。

MFCは、一般的な家庭用・オフィス用途では十分な耐久性を持ちますが、高頻度で使用される商業施設などでは、経年劣化が早く現れる傾向があります。

耐熱性

HPLは、180℃程度の熱に耐えられます。熱い鍋やフライパンを短時間置いても変色や変形が起きにくく、キッチンカウンターに最適な素材です。

MFCは、HPLほどの耐熱性はありません。熱い物を直接置くと、表面が変色したり、基材の接着剤が劣化したりする可能性があります。

耐水性・耐湿性

HPLは、表面からの水分浸透をほぼ完全に防ぎます。ただし、小口(断面)からの浸透には注意が必要です。

MFCは、基材であるパーティクルボードが水分を吸収しやすい性質を持つため、水回りでの使用には向きません。

価格・コストパフォーマンス

HPLは、製造コストが高く、さらに基材への貼付加工が必要となるため、トータルコストは高めになります。

MFCは、基材と化粧層が一体化しているため、材料費・加工費ともに抑えられます

デザイン・バリエーション

どちらの素材も、木目、石目、単色、抽象柄など、多彩なデザインが用意されています。フライドラー社の製品では、273種類のデコール(柄)27種類のテクスチャ(表面仕上げ)から選択可能です。

HPL vs MFC 比較一覧表

比較項目 HPL MFC
耐久性 ◎ 非常に高い ○ 標準的
耐熱性 ◎ 180℃程度まで △ 低め
耐水性 ◎ 優れている △ 注意が必要
価格 △ 高め ◎ リーズナブル
加工性 ○ 貼付加工が必要 ◎ そのまま使用可
主な用途 商業施設、高級家具 住宅家具、オフィス
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選び方の基本原則

「耐久性重視」ならHPL、「コスト重視」ならMFC。
ただし、使用環境や求める品質によって最適解は変わります。

用途別:HPLとMFCの選び方

キッチン・水回り

推奨:HPL

キッチンカウンターや洗面台など、熱・水・薬品にさらされる環境では、HPLが最適です。

住宅用家具・収納

推奨:MFC

クローゼット、本棚、テレビボードなど、過酷な環境にさらされない家具には、MFCが適しています。

店舗什器・商業施設

推奨:HPL

レジカウンター、陳列棚、飲食店のテーブルなど、不特定多数の人が使用する環境では、HPLの耐久性が活きます。

オフィス家具

推奨:MFC(一部HPL)

デスク、キャビネットなど、オフィス家具の多くはMFCで十分対応可能です。会議室のテーブルなど高級感が求められる場所にはHPLが適しています。

プロの選び方

「迷ったらHPL」というのがプロの定石です。
初期コストは高くても、耐久性と美観維持を考えると、
長期的にはコストメリットが出るケースが多いためです。

フライドラー社のHPL・MFC製品

130年以上の歴史を持つドイツの老舗メーカー

ドイツのフライドラー社(PFLEIDERER)は、1894年の創業以来、130年以上にわたり高品質な木質パネル・化粧板を製造してきた老舗メーカーです。

同社のHPLブランド「Duropal(デュロパル)」は、世界中の高級ホテル、商業施設、住宅で採用されています。

フライドラー社製品の強み:
  • 273種類のデコール(柄)から選択可能
  • 27種類のテクスチャ(表面仕上げ)を用意
  • 同期エンボス加工による天然素材のようなリアルな質感
  • ヨーロッパの厳格な品質基準・環境基準をクリア

I&Fについて

約30年の実績を持つ日本総代理店

株式会社アイアンドエフは、1997年の創業以来、約30年にわたりフライドラー社製品の日本総代理店として、高品質な装飾パネル・木質パネルを日本市場にお届けしてまいりました。

HPLとMFCの選定でお悩みの際は、ぜひご相談ください。

まとめ

HPLを選ぶべきケース:
  • キッチン・水回りなど、熱や水にさらされる環境
  • 店舗・商業施設など、多くの人が使用する空間
  • 高級感やブランドイメージを重視するプロジェクト
MFCを選ぶべきケース:
  • 住宅用家具・収納など、一般的な使用環境
  • オフィス家具など、コストパフォーマンスを重視する場合
  • 大量導入でコストメリットを追求するプロジェクト

素材選びに迷った際は、実際のサンプルを手に取って、質感や色合いを確認してから判断することをお勧めします。

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