MATERIAL GUIDE

化粧板の種類一覧

HPL・MFC・突板・プリント合板の違いを徹底比較

家具や内装に使われる「化粧板」には、実に多くの種類があります。HPL、MFC、突板、プリント合板、オレフィンシート——それぞれに特徴があり、用途や予算に応じた最適な選択が求められます。この記事では、プロが現場で使い分ける化粧板の種類を一覧で解説し、それぞれのメリット・デメリット、具体的な選び方までご紹介します。

化粧板とは

化粧板とは、合板やパーティクルボードなどの基材の表面に、装飾性のある仕上げを施した板材の総称です。木目調、石目調、単色など様々なデザインがあり、家具、キッチン、店舗什器、オフィス内装など幅広い用途で使用されています。

化粧板を選ぶ際には、見た目のデザインだけでなく、耐久性、耐水性、耐熱性、コスト、加工性など複数の要素を考慮する必要があります。それぞれの化粧板には得意・不得意があるため、用途に応じた適切な選択が重要です。

化粧板の種類一覧|比較表

まずは、主要な化粧板の種類を一覧表で比較してみましょう。

種類 耐久性 耐水性 価格帯 主な用途
HPL
高圧メラミン化粧板
◎ 非常に高い ◎ 優れる 高め キッチン、店舗什器、商業施設
MFC
メラミン化粧ボード
○ 標準的 ○ 普通 手頃 住宅家具、収納、オフィス
突板
天然木化粧板
△ やや弱い △ 弱い 高め〜高級 高級家具、ホテル内装
プリント合板
印刷化粧板
△ やや弱い △ 弱い 安価 量産家具、DIY
オレフィンシート
樹脂化粧板
○ 標準的 ○ 普通 中程度 住宅建材、ドア
ポリエステル化粧板 ○ 標準的 ○ 普通 中程度 家具、建具
💡

SELECTION POINT

化粧板選びで最も重要なのは「使用環境」と「求める品質」のバランスです。
高耐久が必要な商業施設にはHPL、コストを重視する量産家具にはMFCなど、
目的に応じた使い分けがプロの選択です。

化粧板の種類|詳細解説

01

HPL(高圧メラミン化粧板)

High Pressure Laminate

HPLは、メラミン樹脂を含浸させた特殊紙を高圧(約70kg/cm²)・高温(約150℃)で圧着して製造される化粧板です。圧倒的な耐久性と美しい仕上がりを両立し、商業施設やキッチンなど高い耐久性が求められる場所で採用されています。

◎ メリット

  • 耐摩耗性が非常に高い
  • 耐熱性・耐水性に優れる
  • 汚れが付きにくく清掃が容易
  • デザインバリエーションが豊富

△ デメリット

  • 価格がやや高め
  • 加工に専門技術が必要
  • 曲面加工が難しい
キッチンカウンター 店舗什器 商業施設 ホテル
02

MFC(メラミン化粧ボード)

Melamine Faced Chipboard

MFCは、パーティクルボードの表面にメラミン樹脂を直接圧着した化粧板です。HPLと比較して低圧で製造されるためコストを抑えられ、住宅用家具やオフィス家具など幅広い用途で使用されています。

◎ メリット

  • 価格が手頃
  • 加工が比較的容易
  • 十分な耐久性
  • デザイン選択肢が豊富

△ デメリット

  • HPLより耐摩耗性が劣る
  • 端部の防水処理が必要
  • 重量がある
住宅用家具 収納 オフィス家具 クローゼット
03

突板(つきいた)

Natural Wood Veneer

突板は、天然木を薄くスライス(0.2〜0.6mm程度)して基材に貼り付けた化粧板です。本物の木ならではの美しい木目と質感が特徴で、高級家具やホテルのインテリアなど、上質な空間演出に用いられます。

◎ メリット

  • 天然木の美しい木目
  • 高級感のある仕上がり
  • 経年変化を楽しめる
  • 塗装による補修が可能

△ デメリット

  • 傷や水に弱い
  • 価格が高い
  • メンテナンスが必要
  • 色ムラが生じることがある
高級家具 ホテル内装 会議室 エグゼクティブオフィス
04

プリント合板

Printed Plywood

プリント合板は、合板の表面に木目や柄を印刷した紙やフィルムを貼り付けた化粧板です。低コストで量産が可能なため、量販家具や建材に広く使用されています。

◎ メリット

  • 価格が非常に安い
  • 軽量で扱いやすい
  • 加工が容易
  • 均一な品質

△ デメリット

  • 耐久性が低い
  • 表面が剥がれやすい
  • 高級感に欠ける
  • 水に弱い
量産家具 DIY 仮設用途 コスト重視案件
05

オレフィンシート

Olefin Sheet

オレフィンシートは、ポリオレフィン系樹脂を主成分としたシートを基材に貼り付けた化粧板です。塩化ビニル(PVC)の代替として環境配慮型の素材として注目されています。

◎ メリット

  • 環境負荷が低い(非塩ビ)
  • 曲面加工が可能
  • 耐候性に優れる
  • 燃焼時に有害ガスが出にくい

△ デメリット

  • HPLより耐久性が劣る
  • 熱に弱い場合がある
  • 印刷の精度に限界がある
住宅建材 ドア 収納扉 環境配慮案件
📊

PROFESSIONAL INSIGHT

プロの現場では、ひとつのプロジェクトで複数の化粧板を使い分けることも珍しくありません。
例えば、店舗のカウンター天板にはHPL、背面収納にはMFC、
VIPルームには突板——という具合に、適材適所の選択が行われています。

用途別|化粧板の選び方

ここでは、具体的な用途に応じたおすすめの化粧板をご紹介します。

🍳 キッチン・水回り

推奨:HPL

耐熱性・耐水性・耐汚染性に優れるHPLが最適。毎日の調理や清掃に耐える耐久性を発揮します。

🛋️ 住宅用家具

推奨:MFC

コストパフォーマンスに優れるMFCが最適。十分な耐久性と豊富なデザインで住空間を彩ります。

🏪 店舗什器

推奨:HPL

商業施設の高い使用頻度に耐えるHPLがベスト。長期間美しい外観を維持できます。

🏨 高級ホテル・VIPエリア

推奨:突板 または HPL

天然素材の高級感を求めるなら突板、耐久性も重視するならHPLの高級デコールを選択。

🏢 オフィス家具

推奨:MFC / HPL

一般オフィスはMFC、エグゼクティブエリアや受付はHPLと使い分けるのが効果的です。

💰 コスト重視案件

推奨:プリント合板 / MFC

予算を最優先する場合はプリント合板、耐久性も考慮するならMFCがバランス良好です。

プロの選び方

化粧板選びで迷ったら、「使用頻度」と「求める品質レベル」を基準に考えましょう。毎日多くの人が触れる場所にはHPL、通常の住宅用途ならMFC——この基本を押さえれば、大きな失敗を避けられます。

WHY PFLEIDERER

フライドラー社は130年の歴史の中で、HPLとMFCの両方を製造する
数少ないメーカーのひとつです。
273種類のデコールと27種類のテクスチャで、あらゆるニーズにお応えします。

フライドラー社の化粧板

ドイツ・フライドラー社(Pfleiderer)は、1894年創業の老舗メーカーとして、HPL(Duropalブランド)とMFCの両方を製造しています。同一メーカーでHPLとMFCを揃えられるため、デザインの統一性を保ちながら、用途に応じた使い分けが可能です。

130 YEARS OF EXCELLENCE
1894年創業・ドイツ

フライドラー社は、ヨーロッパ最大級の木質系素材メーカーとして、世界50カ国以上で製品を展開しています。HPLブランド「Duropal」とMFC製品は、同じデコールを採用しているため、空間全体で統一感のあるデザインを実現できます。273種類のデコール、27種類のテクスチャという圧倒的な選択肢で、あらゆるプロジェクトに対応します。

まとめ

化粧板には、HPL、MFC、突板、プリント合板、オレフィンシートなど、様々な種類があります。それぞれに特徴があり、用途・予算・求める品質に応じた適切な選択が重要です。

高耐久が必要な商業施設やキッチンにはHPL、コストパフォーマンスを重視する住宅家具にはMFC、高級感を演出したい空間には突板——このように、適材適所で使い分けることがプロフェッショナルの選択です。

フライドラー社は、HPLとMFCの両方を製造する数少ないメーカーとして、273種類のデコールと27種類のテクスチャで幅広いニーズにお応えします。化粧板選びでお悩みの際は、ぜひ無料サンプルで品質をお確かめください。

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