MATERIAL GUIDE

高圧メラミン化粧板(HPL)とは

製法・特徴・メリットを徹底解説

キッチンカウンター、店舗什器、商業施設の内装——高い耐久性が求められる場所で選ばれ続ける素材、それが高圧メラミン化粧板(HPL)です。「High Pressure Laminate」の略称であるHPLは、その名の通り高圧・高温で製造される化粧板。この記事では、HPLの製法から特徴、メリット、具体的な用途まで、プロが知っておくべき情報を徹底解説します。

高圧メラミン化粧板(HPL)とは

高圧メラミン化粧板(HPL: High Pressure Laminate)は、メラミン樹脂を含浸させた特殊紙を高圧・高温で圧着して製造される化粧板です。一般的なメラミン化粧板(MFC)と比較して、より高い圧力(約70kg/cm²)と温度(約150℃)で製造されるため、圧倒的な耐久性と美しい仕上がりを実現しています。

HPLは1920年代にアメリカで開発され、以来約100年にわたり世界中で使用されてきました。現在では、住宅のキッチンから五つ星ホテルのインテリア、病院、学校、商業施設まで、耐久性と衛生性が求められるあらゆる場所で採用されています。

70kg/cm²

製造時の圧力

150

製造時の温度

100年+

HPLの歴史

高圧メラミン化粧板の製法

HPLの優れた性能は、その独自の製造プロセスから生まれます。一般的なMFC(メラミン化粧ボード)が低圧で基材に直接メラミンシートを圧着するのに対し、HPLは複数の工程を経て高密度の積層板として製造されます。

01

原紙への樹脂含浸

特殊なクラフト紙(コア層用)と装飾紙(表面層用)に、メラミン樹脂とフェノール樹脂を含浸させます。この樹脂が硬化することで、HPLの強度と耐久性が生まれます。

02

積層

樹脂を含浸させた複数枚のクラフト紙(コア層)の上に、装飾紙と保護用のオーバーレイシートを重ねます。この積層構造がHPLの強度を決定します。

03

高圧・高温プレス

積層した原紙を約70kg/cm²の高圧約150℃の高温で圧着。この条件下で樹脂が硬化し、緻密で均一な積層板が形成されます。

04

冷却・仕上げ

プレス後、制御された条件下で冷却し、所定のサイズにカット。表面テクスチャの付与や裏面処理を行い、製品として完成します。

🔬

SCIENCE OF DURABILITY

HPLの耐久性の秘密は「高圧」にあります。
70kg/cm²という圧力は、一般的なMFCの約10倍。
この圧力により樹脂が完全に硬化し、緻密で強固な表面が形成されます。

高圧メラミン化粧板の5つの特徴

💪

圧倒的な耐摩耗性

高圧製造により表面が緻密化。日常の使用による傷や摩耗に強く、長期間美観を維持します。

🔥

優れた耐熱性

180℃までの短時間接触に耐性。熱い鍋やカップを直接置いても変色・変形しにくい特性があります。

💧

高い耐水性

表面が非多孔質で水分を吸収しにくい構造。キッチンや洗面所など水回りでの使用に最適です。

🧹

清掃性・衛生性

汚れが染み込みにくく、一般的な洗剤で簡単に清掃可能。病院や食品施設でも採用される衛生性能。

🎨

豊富なデザイン

木目、石目、単色、パターンなど多彩なデコール。テクスチャも選べ、あらゆるデザインニーズに対応。

☀️

耐光性

UV耐性により、直射日光が当たる場所でも色褪せしにくい。長期間にわたり鮮やかな色彩を保持します。

HPL SPECIFICATIONS

厚さ 0.6mm〜1.0mm(標準)
耐熱温度 180℃(短時間)
耐摩耗性 EN438最高クラス
耐薬品性 一般家庭用洗剤対応

高圧メラミン化粧板を選ぶメリット

HPLを選択することで得られる具体的なメリットをご紹介します。初期コストはMFCより高くなりますが、長期的な視点で見ると多くのメリットがあります。

HPLを選ぶ8つのメリット

  • 耐久性が高く、長期間の使用でも美観を維持
  • 傷がつきにくく、商業施設の高頻度使用にも対応
  • 耐熱性に優れ、キッチンでの使用に最適
  • 水に強く、清掃が容易でメンテナンス費用を削減
  • 衛生的で、病院・食品施設の衛生基準をクリア
  • 色褪せしにくく、店舗什器の長期美観を保証
  • 豊富なデザインで、高級感のある空間演出が可能
  • ライフサイクルコストで見ると、長期的には経済的

コスト vs 価値

HPLの初期コストはMFCより20〜30%ほど高くなりますが、耐用年数は約2倍。商業施設など高頻度使用環境では、交換頻度の低減によりライフサイクルコストで優位性を発揮します。

💎

VALUE PROPOSITION

「良いものを長く使う」——これがHPLの価値です。
初期投資は確かに高めですが、10年、20年という長期スパンで見ると、
メンテナンス費用と交換コストの削減で、トータルコストは逆転します。

高圧メラミン化粧板(HPL)と MFCの違い

HPLとMFC(メラミン化粧ボード)は、どちらもメラミン樹脂を使用した化粧板ですが、製法と性能に大きな違いがあります。

比較項目 HPL(高圧メラミン化粧板) MFC(メラミン化粧ボード)
製造圧力 約70kg/cm²(高圧) 約7kg/cm²(低圧)
構造 複数層の積層板 基材に直接圧着
耐摩耗性 ◎ 非常に高い ○ 標準的
耐熱性 ◎ 180℃まで △ 制限あり
価格 高め 手頃
推奨用途 商業施設、キッチン天板 住宅家具、収納

高圧メラミン化粧板の用途

HPLの優れた性能は、様々な空間・用途で活かされています。ここでは代表的な活用シーンをご紹介します。

🍳 キッチン

ワークトップ、キャビネット扉、バックスプラッシュに最適。耐熱性・耐水性・清掃性を発揮し、毎日の調理を快適にサポートします。

🏪 店舗什器

陳列棚、カウンター、壁面パネルに。高い耐摩耗性で、多くの来客がある商業環境でも長期間美観を維持します。

🏨 ホテル・商業施設

客室家具、ロビーカウンター、レストラン内装に。ラグジュアリーな空間演出と実用性を両立します。

🏥 病院・医療施設

受付カウンター、病室家具、検査室内装に。衛生的で清掃が容易なHPLは、医療施設の厳しい衛生基準をクリアします。

🏫 教育施設

学校のデスク、実験台、ロッカーに。耐久性が高く、多くの学生が使用する環境でも長寿命を発揮します。

🏢 オフィス

エグゼクティブデスク、会議テーブル、受付カウンターに。高級感のある仕上がりで、企業のブランドイメージを高めます。

DUROPAL BY PFLEIDERER

フライドラー社のHPLブランド「Duropal」は、
273種類のデコールと27種類のテクスチャで
あらゆるプロジェクトのニーズにお応えします。

フライドラー社のHPL「Duropal」

ドイツ・フライドラー社(Pfleiderer)は、1894年創業の老舗メーカーとして、高品質なHPL「Duropal(デュロパル)」ブランドを展開しています。「Duro」はラテン語で「硬い・耐久性のある」を意味し、その名の通り優れた耐久性を誇ります。

130 YEARS OF EXCELLENCE
1894年創業・ドイツ

フライドラー社は、ヨーロッパ最大級の木質系素材メーカーとして、世界50カ国以上で製品を展開しています。Duropal HPLは、273種類のデコール27種類のテクスチャという圧倒的な選択肢を誇り、木目調からストーン、単色、パターンまで、あらゆるデザインニーズに対応します。同社のMFC製品と同じデコールを採用しているため、空間全体で統一感のあるデザインが実現できます。

まとめ

高圧メラミン化粧板(HPL)は、高圧・高温で製造される高性能な化粧板です。圧倒的な耐摩耗性、耐熱性、耐水性、清掃性を備え、キッチン、店舗什器、商業施設、医療施設など、高い耐久性が求められる場所で選ばれています。

MFCと比較して初期コストは高めですが、長期的な耐久性とメンテナンス性の高さにより、ライフサイクルコストでは優位性を発揮します。特に商業施設など高頻度使用環境では、HPLの価値が最大限に発揮されます。

フライドラー社のDuropal HPLは、273種類のデコールと27種類のテクスチャで、機能性とデザイン性を両立。まずは無料サンプルで、その品質をお確かめください。

SAMPLE REQUEST

Duropal HPLの品質を、実際に体感してください

273種類のデコール、27種類のテクスチャから
お客様のプロジェクトに最適なサンプルをお届けします